まず全然関係ない話題なんですがカスピ海ヨーグルトってめちゃくちゃおいしいですね…。あのプレーンヨーグルトの「すっぱ!!」というのがあんまりなく、なおかつ食感がすごい!!なんていうかもちゃもちゃしてる、ヨーグルトのくせに~!!冷凍ラズベリーとかラムレーズンとか入れて食べるとまさに神の食べ物。
まあそれはどうでもよくて、先週末大阪と奈良に行きました~。癒しとは口が裂けても言いたくないけど…現実逃避です!
とりあえず高校のときの友達に会っていっぱい喋ったし、ホルモン焼きとかかなりうますぎて泣けたしヒーリングマッサージとか頭皮マッサージとかありえないくらい気持ちよかったし奈良の正倉院展は並んだ甲斐があったし、充実した旅でした。にしむら珈琲行くヒマなかったのがか・な・り!心残りだけど…。
しかし月曜日速攻12時まで残業という罠に陥り、逃避効果1日で消えた。もうこれ毎週奈良行くしかない!?
で、パプリカ。筒井康隆氏の同盟小説が原作のアニメ映画です。
平沢進が音楽をやっているので観たいとは思っていたのですが、しばらく平沢から離れていたので積極的に借りるまでには至らず観そびれておりました。
しかしながら、最近やたらと平沢の曲をまた聴きたくなってしまい、その勢いに乗って金曜の夜に借りてきました。ちなみに原作は読んでいません。のでこれからも読まないでしょう…多分。今までの習慣からして。(原作→映画はいっぱいあるんですが、逆はほとんどしない)
話の大筋は以下のとおり。
千葉敦子というクールなお姉さんは、装着した者同士で夢を共有できる「DCミニ」という機械を使い、神経症などの患者の夢に入り込み原因を究明するキュートな夢探偵「パプリカ」となって治療を行っていました。
ところが、数台のDCミニが何者かに盗まれてしまいました。DCミニを悪用されると、夢に入り込まれた人間が入り込んだ人間の夢に影響され、精神に異常をきたしてしまったりします。
盗んだ人間はDCミニを開発した時田博士(敦子の同僚・幼馴染?)の助手・氷室でしたが、発見した時には彼もまた飛び降り自殺を図って重傷となってしまいました。
いったい黒幕は誰?そこに、パプリカに治療を受けている粉川という刑事も絡んで、「自分の夢」と「他人の夢」も曖昧になってきます。
DCミニのありかは昏睡している氷室しか知らない。敦子は「パプリカ」となって氷室の夢の中に行く決意をします。…
感想としては、観てる間はすごい集中して観られたので、面白かったと思います。ただしなんだろ、パプリカという超絶パーフェクトにエロかわいい姉ちゃんと敦子という超絶クールにきれいなお姉さんしか女が出てこないうえ、出てくる男のほとんどがどちらかに惚れてるというそれなんてギャルゲ?みたいな状態でよければ、って感じでしょうか。あと平沢音楽と映像のコラボレーションは超絶におすすめ。
で、話の内容。
冒頭からいきなり粉川の悪夢で始まります。サーカスを見に来たと思ったら、いつのまにかピエロのマジックで自分が舞台の檻に入れられていたり、と思えば檻の底が布のようになってまっさかさまに墜落したり。結構脈絡がないのがまさに夢っぽいです。
で、はっと気づけばベッドの横には夢探偵パプリカ(何故二人ともバスローブ姿なのだろう…患者とセラピストなのに。パプリカってことはまだ夢の中だから、何でもアリってことかな?)。共有した夢を分析し、今回の治療は終わり。ホテルの部屋を出て行くパプリカに粉川がちょっと焦って
「今度…いつ会える」
ええ~。キモイ…。と正直思ってしまいました。だって粉川、どう見ても30後半~40くらいいってそうなのに、まだ20代前半くらいに見えるパプリカにそんな…
まあしかしパプリカは患者にそう言われることに慣れているのか、名刺にキスマークをつけて粉川に渡します。裏には次の予約日時、表をめくると「Paprika」の文字。それが大写しになって、パプリカのオープニングが始まります。ここからがもうすごいカッコイイ。オープニングムービー全てかっこよすぎ。夜の高速道路をベスパで走るパプリカ→ふと目をやると、トラックの横に描かれた、ロケットに乗った女の子がパプリカの顔になる→絵の中のパプリカはロケットをじゃじゃ馬のように操って夜空に飛び立つ→ビルの看板の絵の中を移動しながら女優のようにポーズを取る、みたいな一連の流れが魔法みたい!!
そして夜の街でPCモニタの中、廊下の壁の中、通行人のTシャツの絵柄の中、と次々にスキップしながら移動しますが、夜が明けるころには再びベスパで高速道路へ。自分を追い越した車の運転席にパプリカが座っていますが、対向車がすれ違うたびに髪をなびかせた敦子→まとめ髪の敦子、と、段々「夢探偵・パプリカ」から「精神科医兼研究者・敦子」に戻っていく。そこがまたかっこいい。そして駐車場に車を止め、オープニング終了。
何か書いてて気づいたんですが、私映画を見てる間ずっと「敦子」は現実世界ではずっと「敦子」なのであって、「パプリカ」はあくまで夢の中の分身だと思っていたんです。しかしながら、冒頭の粉川との治療シーン、あれも本当に夢の中なのかな??だって夢の中でホテルの部屋を出て行くまでしないんじゃないの??
もしかして、敦子は一応「パプリカ」に変装して治療に挑んでるのかしら???
オープニングの最後、パプリカから敦子に戻る時も、私は「パプリカ」→「敦子」の交代が夜→朝で行われている比喩だと思ってたんですが、もしやあれ、実際にパプリカの変装を解いてるけど説明省いただけ?
原作読んでないとほんとに分かんないなぁ。
音楽ですが、そのかっこいいオープニングから恐ろしいほどの平沢節で正直びびりました。こんなに平沢節丸出しの音楽ばっかりで、一般人引かないかな~とかちょっと思っちゃいました。私はかなりどっぷりなので大興奮でしたが。
でもレビューを読んでいると音楽Goodみたいな感想が結構あって嬉しいです。
特に夢の中のパレード。あの現代版百鬼夜行みたいなパレードに平沢の音楽めっちゃマッチしてるよ~。私は先に彼のアルバム「白虎野」で、このパレードのBGMの歌詞付きを聴いていたんですが、ほんまいい音楽過ぎる。会社の人には決して薦められないが私のipodには平沢いっぱい。みたいな。
しかしあの圧巻のパレード、も~~~っと怖くしてほしかった!あれはちょっとコミカル入ってたし。
…でも怖すぎると私は普通に電気消して寝られなくなるので、やっぱりあれでいいです。
私的に一番怖かったのは、冒頭でおじいちゃん所長?が「DCミニを盗まれたら、機械を装着していない人の意識にも入り込める」みたいな話している時に、段々難解な台詞を七五調で話し始めて、見てる自分は
「なんだこの人、難しいことをまくし立てて…結構研究のことで熱くなると止められない人なのかな?」
って思って、頑張って話の内容を聞こうとするんですが、なおも続く演説に敦子と時田がちょっと引き始めて、あー暴走してるのかな、って思ったら、七五調で叫びながら廊下ダッシュ→突き当たりの窓からダイブ。
本気でびびりました。えーいつの間に!!みたいな。
なんつーかいきなりガラッと狂うんじゃなくて、まともだと思いきや実は狂ってたみたいなのが一番怖いと思った。
というわけでエロかわいいパプリカとツンデレかわいい敦子おすすめです。しかしパプリカの妖精コスプレ狙いすぎだろ…パンツ丸見えやないか…。孫悟空コスが一番かわいかった。
そして男衆はバーテンをのぞいて申し訳ないが皆多少きもかった…。
でもってお約束と言うのでしょうか、これを見た日洒落にならないくらいの悪夢を見ました。正直死んだ。だからもう一回観るの怖いです。頑張って観るけど。
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