3連休のうち2日間はずっと寝てたよ。ほんと干物にも程があると思わないかい? しかも日曜日なんか、朝の5時ごろまで起きててそっから寝て7時50分に起きて8時からキバ見て8時半に再び眠りについたという…規則正しいのか正しくないのかどっちっていう!!
しかし今週のキバ本気で爆笑した。「ヤッチマイナ!!」、「タスケテクレー」のコンボで私を殺しに来たとしか思えない。しかもギャグと分かってると死ぬほどつまんないのに、日常パートに普通に入ってるところが涙出るほど面白かった。「しょーもねー!!」と言いつつ爆笑する感じです。逆に言うとそこ以外あんまり覚えていない。こういう見方でいいのかなこの番組…。
で、月曜日くらいは外出すべしということで上野のナスカ展に行ってきましたよー。2006年に一回開催してあまりにも人気で今回アンコールだそうです。しかしナスカにそんな人気を集める要素があるとは露知らず。同じ上野公園でやってたルーブル展の方がよっぽど混むかなと思ったんですけど、行ったら50分待ちとか!! 野口英世像の周りが行列でぐるっとなってましたよ。びっくりしました。
で、一緒に行った子は大学の卒業旅行でペルーに行って、もちろんナスカも回ったらしいんですけど(ゴージャスやなー)プロペラ機がありえない旋回を繰り返すため5分で地上絵どころじゃなくなったということで、今回リベンジ。飛行機嫌いの私にしてみればプロペラ機乗るなんてそもそも自殺行為です。
で、展示内容ですが、AD0~AD300年くらいの土器やら織物が主なわけですよ。それなのにですね、去年とか今年に彩色したんちゃうん? っていうくらいに鮮やかなんですよ! もう、古代の遺物には全く見えない。しかも、彼らの絵やデザインがなんというかマンガチックというか…目がはっきりしてて、線が太くて、色が派手で、鳥型の神様とか猫型の神様とかそういうのがいっぱい出てくるので子供の絵みたいなんですよ。
そしてたくさんの農民の顔を線目、線口( (-_-) みたいなん)で描いてるのがなんとも親近感が沸くというか。省略のし方が。
あと驚いたのが土器の表面がもうてっかてか!! 磨かれまくって艶々してるんです。これも、最近作ったみたいに見える要因になっていました。
で、何で鮮やかなのか? ということに関して会場で答えが書いてありました。ナスカのあたりはめちゃめちゃ乾燥してて、年間降水量0mmとかなんですって。なので、色あせる原因になる微生物が生育しないとのこと。すっごいうらやましい!! だって日本で同じ頃作られた土器とか織物なんて、ほとんど色がはげてぼろ布みたいになってるやつとか結構あるじゃないですか。(まあぼろ布はぼろ布で面白いんですが…)ナスカみたいに乾燥地帯だったら、その当時の色がそのまま残ってただろうな~と思うと…鳥毛立女屏風とかさ…
そして土器がてっかてかなのは、ナスカの人たちが当時一所懸命、固いもので磨いたからなんだって! すばらしい!
ただ、先ほど子供の絵と書きましたが、そのようなタッチでがんがん人の生首とかのモチーフが描かれててそのギャップが怖いです。神様に捧げられている生首さんも子供が描いたような無表情な顔でさー。男性が2人のんきな顔で描かれてるので仲間かと思いきや「武器を持っていない方の人間はこれから殺される捕虜のようです。」とか解説に書いてんの。思わずもう一回絵を見返してしまった。…悲壮感が絵から感じられないのが逆にこわい!!!
そして展示物の中には、首級(トロフィー)が結構ありました。首級とはなんぞや? そのまんま、刈り取った首ですねー。ナスカの人々は頭をものすごく神聖なものと考えていたらしく、敵を倒すと必ず首を持って帰ってきて、適切な処理を行った後紐で通して保管していたようです。額に紐用の穴がぶち抜かれていました。しかしあんだけ実物の頭蓋骨をいっぱい見たのは初めてかもしれません。
怖いっていうよりその人にも人生があったんだなあとか感慨にふけってしまうわたくしでした。
そうそう、最近開梱したという子供のミイラの実物が置いてありました。ナスカでは極端な乾燥のため、エジプトみたいに特別な処置をしなくても自然とミイラになってしまうそうです。さらに、この子(享年6歳)は寒い時期に埋葬されたため、良い条件が重なって内臓もぺらぺらにならず、そのままの形を保っているそうなんです!! さすがに中身まで開けないのでCTスキャン画像が展示されていましたが、普通のミイラを想像してもらうと内臓って収縮しまくりじゃないですか? それが肝臓とかそのまんまなんです! 一言で言うとフリーズドライ状態? 巻き毛な髪の毛も普通に残ってました。うおおー。
さーらーに、驚くべきことに眼球が残ってて、っていうか黒目があるんです! ミイラの! 目に! めちゃ怖かった…でも同時に6歳で亡くなった彼がちょっとかわいそうになっちゃいました。またしても、この子にも人生があったんだなあみたいな。
で、ナスカといえば地上絵ですが、地上絵のことについては終盤バーチャルシアターみたいなゾーンがあって、そこでナスカの上空を実際に飛んでいるかのような映像が見られます。全部CGですがかなり精巧でした。これプロペラ機で実際回るとか…絶対死ぬやろ…
地上絵は何のためにあるのか? ということについては、「暦を表している」説と「地下水脈を表している」説と「聖なる道」説(地上絵の線の上を歩いて、神様への儀式とする)等々がさわりだけ紹介されていたのですが、結局何なのよ? ということについては謎ですということみたいです。あっでも宇宙人が作ったというのはありえませんって断言してた…ムーとか好きな人が見たらしょんぼりしそうと思いました(余計な気遣い)。
結局待ち時間合わせて3時間くらいいたかな。展示物めちゃくちゃ多かったし、見どころいっぱいでした~。24日までだそうです。だから混んでたのかな。